2021.01.08
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「歯茎が黒い」「タバコのヤニで歯茎が黒くなった」など、歯茎の色でお悩みの方にガムピーリングというおすすめな治療があります。
ピーリング(peeling)とは、果物などの皮をむくことを意味します。歯茎に薬剤を塗布することにより、歯茎のピーリングを行います。
すると黒ずんだ歯茎がまるで一皮むけたように、きれいなピンク色に生まれ変わります。
そのメカニズムとは、古くなった細胞が押し上げられて垢となって剥がれ落ちることにより、表皮が絶えず入れ替わることを肌のターンオーバーといいますが、ガムピーリングでは、フェノールという薬剤を使って歯肉のターンオーバーを促すことで、メラニン色素によって黒ずんだ表皮が取り除かるため、元のきれいな色に戻るのです。
では、もともとはきれいなピンク色だったはずの歯茎は、なぜ黒ずんでしまうのでしょう?歯茎の黒ずみは、主に次のような原因で起こります。
皮膚が紫外線を浴びると、皮膚細胞を紫外線から守ろうとメラニン色素が増えるため、肌の色が濃くなります。それと同じように、歯茎が紫外線を吸収することによって、メラニン色素が沈着して色が黒ずんでしまうのです。
鼻呼吸に比べて口呼吸は、歯肉が頻繁に外気に触れるため、乾燥する傾向にあります。歯肉が乾燥すると、外からの刺激を受けやすい状態となるため、メラニン色素の生成が活性化されて、色素沈着が起こりやすくなります。
軽度の歯周病の場合、炎症によって歯肉が赤く腫れるのに対して、さらに炎症が進んで、歯周組織の破壊がはじまると、歯肉がぶよぶよした柔らかい状態になって、赤みを帯びていた歯肉が黒っぽい紫色に変化します。
タバコに含まれるニコチンの影響によってメラニン色素が増えることで、歯肉の色素沈着が起こりやすくなります。また、受動喫煙も影響を与えることから、親がタバコを吸う場合、子供の歯肉に黒ずみが現れることがます。
金属の土台を削った際に、微小な金属片が歯肉の中に入り込んだ場合のほか、銀歯やメタルフレームの被せ物をしている場合、溶け出した金属イオンが浸透することよって、歯肉が黒く変色するメタルタトゥーが起こります。
ガムピーリングは、どんな症例にも対応できるわけではありません。
因みに、ガムピーリングの適応症は次のケースです。
喫煙によって歯茎の色が悪くなった 場合
長期間に渡って紫外線にさらされた場合
口呼吸が習慣化している場合
などが挙げられます。
歯茎にお悩みございましたら、是非ご相談ください。