• 「蛍池」
    徒歩1分
  • 駐車場
    1時間無料

ご予約・お問い合わせ

診療時間/9:00-13:00 15:00-19:00

06-6858-4888

休診/木曜午後・日曜・祝日

阪急・大阪モノレール「蛍池」駅東口徒歩1分

駐車場1時間無料

歯周病と全身疾患について

歯周病と全身疾患について

今日は、歯周病と全身疾患について、お話ししたいと思います。

最近の研究で、歯周病およびその原因である歯周病細菌が、心臓病や肺炎などの、全身の疾患と関係があることがわかってきました。歯周病が、全身疾患に対してどのような影響を与えているのかを、疾患ごとに説明していきたいと思います。

冠状動脈性心疾患
心臓に血液を供給する冠状動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称を「冠状動脈性心疾患」と呼びます。中でも、心筋梗塞や狭心症の虚血性心疾患は、心臓の冠状動脈にアテローム性プラーク(血管沈着物)が形成され閉塞されていくことで生じる病気です。血管内に侵入した歯周病原性細菌やその病原因子などが、血流に乗って冠状動脈に達するとアテローム形成が加速化。その結果、心血管の病気が発症しやすくなります。歯周病に罹患していると、心血管疾患の発症リスクは1.15〜1.24倍高まると言われています。
糖尿病
糖尿病の推定患者数は約700万人と言われていますが、「糖尿病」には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病はこれらに続く第6の合併症と捉えられています。そのため糖尿病患者さんの多くに重度の歯周炎が見られます。また、歯周病の炎症の場で産生されるサイトカインのうち、ある種のものが血糖値を低下させる作用を持つインスリンの効きを阻害する(インスリン抵抗性)ため、歯周病患者は血糖コントロールが改善しにくくなる。したがって、歯周病治療を行うことで炎症が収まり、サイトカイン濃度が低下すれば血糖コントロールの改善に影響を与えると考えられています。
誤嚥性肺炎
 

気管に入った唾液中の細菌などが肺に感染して起こる肺炎が「誤嚥性肺炎」。高齢者に多く見られる病気の一つです。特に、要介護の高齢者などは飲み込む力や咳反射が低下しているため、唾液やプラークなどが気管に入りやすく誤嚥を起こします。
そのように入り込んだ歯周病原性細菌などのお口の中の細菌が肺炎を起こしやすくすると考えられています。
実際、この病気の多くの患者さんから歯周病原性細菌が見つかっているのです。そのため、高齢者に口腔ケアを行い、歯周病原性細菌等の口内細菌が減少すると肺炎の発症率が下がることが報告されています。

骨粗しょう症
骨量が減少して海綿状になり、もろく折れやすくなった状態が「骨粗しょう症」。高齢の女性に多く見られる病気として知られています。まだ充分に解明はされていませんが、歯周病になった歯肉で産生されるサイトカインには、骨代謝に影響を及ぼすものがあり、歯の喪失と骨密度の減少には関連があるという研究報告があります。逆に、骨粗しょう症の人が歯周病に罹患すると、歯周組織の歯槽骨が急速に吸収されることで症状が進行しやすくなる可能性が知られています。
早産・低体重児出産
女性と歯周病との関係で注目すべきが「早産・低体重児出産」です。妊娠中はホルモンの変化などによって歯ぐきの炎症が起こりやすくなり、歯周病になる人も少なくありません。これが「早産・低体重児出産」の危険度を高めているのです。歯肉の血管から侵入した歯周病原性細菌やサイトカインが血流に乗って子宮に達すると、子宮筋の収縮を引き起こして早産や低体重児出産になる可能性があります。最近の報告によると、歯周病にかかった妊婦さんに低体重児出産が起きるリスクは健常者の4.3倍程度と言われているのです。
お口の事でお困りの事ございましたら、是非ご相談ください。

to topto top

【診療時間】9:00~13:00・15:00~19:00【休診】木曜午後・日曜・祝日